MCナイロン板(青)加工販売

☆1.ナイロンは一般名詞と思われるほど生活空間に広く存在しています。一般的な製法とは異なる

☆2.MCナイロンは、一般のナイロンとは異なる方法でつくられます。一般のナイロンに比べて機械的強度や耐摩耗性、耐熱性、化学的性質などにおいて優れています。金属に比べて軽量で取り扱いやすいため、金属部品の置き換え材料としても重宝されています。

☆3.MCナイロンの製法:"MCナイロン"はモノマーキャストナイロンの略称で、"キャスト"は鋳物を意味します。つまり、MCナイロンはナイロンであり、カプロラクタム(ε-caprolactam、環状構造を持つ炭素数6のアミドで、ナイロンの原材料となる分子)を流し込んで製造されたものです。

☆4."6ナイロン"と"MCナイロン"の分子構造はほぼ同じと言えますが、その強度はかなり異なります。この違いの原因は製造工程における重合反応にあります。【重合反応とは、一種類またはそれ以上の単位分子が、化学的に結合して、もとの物質よりも分子量の大きい化合物を生成する反応のことです。】

☆5.ナイロンの製品はペレットとよばれる米粒くらいの成型材料を射出成型をすれば、小さな製品も大きな製品も製作可能です。だが肉厚の製品は製作不能なのです。MCナイロンのようなキャスト製法であれば厚み200mmなどの製品も製作可能なのです。しかし、1mmなど薄い製品は製作不能なのです。厚い板をスカイプすれば可能です。

☆6.MCナイロンは肉厚のある製品が得意です。何しろ型の中へ一定の条件下流し込めば完成する製品なのです。このことはタルクとよばれる石の粉やモリブデンなどを容易に含有させることが可能であることを意味します。性能の向上に寄与しています。

☆7.MCナイロンは分子鎖が長く絡み合った構造をしており、これが物理的な強度と耐摩耗性を高める要因となっています。また、自己潤滑性により、摩擦係数が低く保たれ、摩耗が起こりにくい状態を維持します。

☆8.POM樹脂は摩耗に関してはMCナイロンよりも優れている側面がありますが、耐衝撃性や特定の化学環境下での性能ではMCナイロンが優れています。

☆9.MCナイロンのMC901の吸水率は、23℃の水中24時間浸漬で約0.8%である。水分の多いところの使用には適さないと思われるが横浜のヨットハーバーの海水中に設置され数年経過しているがとても優秀な結果を得ている。

☆10.MCナイロンの耐薬品性は、一般のナイロン6とほぼ同じです。有機溶剤やアルカリ性薬剤、油脂などに強いことが知られています。