ベークライト板(原色)<フェノール樹脂板(原色)>
ベークライトは、価格の安い部類に入ります。
ベークライトとはベークライトランド博士が発明したプラスチックです。
ベークランド博士は1863年(明治維新の5年前)にベルギーで生まれベルギーで大学を卒業しアメリカに渡り 1945年ベークライトを作る方法を発明しました。
ベークライトはJIS日本工業規格K-6912規定されています。
フェノール樹脂の頭文字からとったPLで始まる品種がベークライトです。
ここに記載されている紙ベークライトははPL-PEMです。
ここに記載されている布ベークライトはPL-FLEです。
紙ベークライトはフェノールと呼ばれる樹脂を紙に塗布して後に再加熱をしてできた製品です。
布ベークライトはフェノールと呼ばれる樹脂を布に塗布して後に再加熱してできた製品です。
ベークライトには紙基材と布基材のものがあります。紙は汎用紙が基材であり、布はキャラコなどが基材です。
布と紙を比べると紙より布は高価です。したがって紙基材のベークの方が安いです。
ベークライトは150度を超える高温でもポリエチレンなどのように溶けてしまうことはありません。ガスが発生し体積の減少がおこるだけです。ガスが発生すると餅のように膨れたりすることがあります。このように
ベークライトの耐熱性は130度2時間経過して外観には変化が見られませんでした。とこのように表現します。
ベークライトは熱で溶けてしまわないプラスチックです。熱で硬化はするのですが、それによって溶けてはしまわないのです。
ベークライトは製作されたときの温度(およそ150度)を超えた温度の中では一時的にやわらかくなります。このことを利用して打ち抜き作業をしています。
切削加工するには、金属切削用のドリルやバイトを用います。そのときにすくい角を零にすると、よく切れます。
ベークライトの加工方法には圧縮成型、射出成型が適しています。
ベークライトの成型にはフェノール樹脂の粉末が用いられています。
熱可塑性の樹脂では、成型加工をしたときに、収縮によって”ヒケ”の問題が発生するのですが、ベークライトはこの問題はありません。
ベークライトの成型収縮率はおよそ100分の10ですが、”ヒケ”の問題がないので、成型品の肉厚には制限はありません。
ベークライトの主成分はフェノールとホルマリンです。
原色ベークライトは常温で日のあたらない部屋においても、赤く変色をしてまいります。ですが、強度の変化はないとされています。
経年による、色の変化が嫌われるのであれば、黒色のベークライトの利用をおすすめします。
ベークライトの絶縁抵抗値はおよそ5*10の7乗オームであり、絶縁物としては高いほうではありません。静電気の帯電を防止するために作られた、制電アクリルとほぼ同じです。
ベークライトは紙や布を基材にしていますので、吸水しやすいです。これを防ぐにはワニス処理をする必要があります。
ベークライトは歴史のある材料です。従って、電車など使用期間の長い機械に使われていることが多いです。
布ベークと紙ベーク、電気屋さんには、紙ベーク機械屋さんには布ベークがお勧めです。
黒色ベークライトは原色に比べておよそ10%割高です。
基材を鉄芯に巻いて加熱をすれば、パイプが出来上がるので、こうした加工方法でパイプをせいさくしています。具体的には鉄芯に基材をまき、金型の中にいれ加熱して製作します。
ベークライトは耐熱性(日本工業規格JIS)で耐熱120度耐熱クラスEに属します。
合成樹脂の耐熱性を判断するのに外観の変化を観察するものがあります。(まがり、そり、ひび割れ、ねじれ、色の変化、透明な材料が透明でなくなる。 )この概観変化でベークライトは120度もしくは130度2時間変化なしとされています。
布ベークと布入りベークライトは同じものです。社内での通称です。縮めて話した方が便利だと思っています。 同じように紙ベークと紙入りベークは同じです。
ベークライトは成形してから、大気中の放棄しておきますと、だんだんと”赤く”なってきます。それは、使用中のおいても変化します。ですが、それによって強度の変化はないとされています。
加工用ホームページはこちら素材選びの参考にも活用ください
紙ベーク(原色)加工販売【カット・切断】 =>紙ベーク(黒色) =>布ベーク(原色) |
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布ベーク(原色)加工販売【カット・切断】 =>紙ベーク(黒色) =>紙ベーク(原色) |
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